更新日:2024-03-07 (木) 19:30:24

Wordの変更履歴を利用して課題の答案作成過程を記録させる

 Wordには,文書のどこをどのように変更したかを記録する「変更履歴」の機能があります.変更履歴の記録を有効にするボタンはWordの「校閲」タブ内にありますが,まさに校閲のための記録です.

 この変更履歴では,変更の箇所と内容だけでなく,時刻も記録されます.この記録から,文書内のどこをいつ入力したのか,あるいは「文章を順に打ち込んでいったのか,まとまった文章をコピーして貼り付けたのか」を確認することもできます.

 これを利用すると,学生が課題の答案を作成した過程を記録させることができます.LMSの課題に,「変更履歴の記録」を有効にした(空の)Word文書ファイルを添付し,このファイルを使って答案を作成,提出するよう指示します(答案作成の過程もチェックすることや,「変更履歴の記録」を無効にしてはいけないことも,あわせて教示したほうがいいかもしれません).

 ただ,「文章を順に打ち込んでいった記録がある」かどうかは,学生が他の文書からのコピーだけで答案を作成していないかを確認する目安になりますが,あくまで目安にしかならないことにご注意ください.学生が古いバージョンのWordを使用した場合など,学生が自分で文章を作成しても変更履歴がきちんと残らないこともあるかもしれません.

 文章上にマウスオーバー(マウスカーソルを移動させて重ねる,クリックしない)すると,その箇所を打ち込んだ時刻が表示される.文章を順に打ち込んだ場合,場所によって時刻が異なる.
tips_wordhistory1.png

まとまった文章をコピーして貼り付けた場合,文章のどこを見ても同時刻になる.
tips_wordhistory2.png


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