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2010.01.12

平成21年度 情報教育研究集会

平成21年度情報教育研究集会が,2009年11月14日〜15日に東北大学川内キャンパスで開催された.

11/14(土)には,特別講演「情報社会:2016年」が開催された.2016年は,高等学校普通教科「情報」の今回の学習指導要領に基づいた教育が行われ,その教育を受けた学生が大学に入学してくる年である.この中では,IBM執行役員(未来価値創造事業担当)岩野和生氏からは,「ITの世界がめざす将来像」と題して,東北大学理事 野家啓一先生からは,「知識と情報のあいだ」と題した講演があった.

岩野氏の特別講演では,スマータープラネットとクラウドコンピューティングについての話題が紹介され,興味深かった.スマータープラネットの概念は,至る所にスマートなセンサを配置し,全体をリアルタイムに把握することで,社会・ビジネスの目的・ポリシーに従って解釈,知識を創出し,全体として,効果的・効率的な価値を生み出すものである.具体的に,河川の管理,都市のエネルギー利用の管理が国レベル(例えばマルタ共和国)や都市レベルで行われている.一方,クラウドコンピューティングというと,Googleのサービスなどのように,インターネット上のメールやスケジュール,オフィスソフトを利用するようなことを指すと考えられるケースが多いが,クラウドコンピューティングの本質は,「ITサービスの消費とデリバリの新しいモデルであることにある」と述べていた.その意味では,産業構造を変える可能性を持っている.今後,大学における教育基盤システムのクラウド化も検討していかなければならないと強く感じた.

特別講演に続いて,昨年(平成20年度)の発表における優秀論文が表彰された.この中で,昨年,高井久美子助手が発表した「個別学習と協調学習によるオブジェクト指向モデリング教育の実践」が最優秀賞を受賞した.

11/15(日)は,7会場パラレルでの口頭講演セッションとポスターセッションが開催された.佐々木講師が「Visual Server を用いた通信教育課程のためのサーバ構築演習授業環境の構築」について,古井教授が「理工学部教育と大学院教育への数式処理ソフトの導入」について,古川助教が「帝京大学宇都宮キャンパスにおける教育学習基盤システムの統合化とその運用」についてそれぞれ発表を行った.


もう少し詳細なメモ(学内限定)

報告者:渡辺博芳,及川芳恵