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2009.07.09

平成21年度 全国大学IT活用教育方法研究発表会

 私立大学情報教育協会の主催する平成21年度全国大学IT活用教育方法研究発表会が,2009年7月4日にアルカディア市ヶ谷において開催された.発表者を含めて200名を超える参加があった.本発表会では,54件の一般発表が行われたあと,1件の特別セミナーが行われた.

 一般発表においてITを活用した教育分野は,初年次,初等中等,理学,医療,社会科学,芸術,情報専門,情報基礎,工学,生活家政,語学の11種類であった.本学からは2件の発表があり,高井助手が「個別学習と協調学習を組み合わせたオブジェクト指向モデリング教育」というタイトルで情報専門分野に関する発表を,文学部の土屋千尋教授が「WebCT利用による発想の転換をめざした異文化コミュニケーション教育」というタイトルで初年次分野に関する発表をそれぞれ行った.

 特別セミナーでは,京都産業大学の佐々木利廣先生による「教育効果を高めるための授業方法」についての講演があった.概要は以下の通りである.学生のモチベーションを高める取り組みとして,「チャレンジ精神の源流」という科目をキャリア形成支援科目を導入した.これは,プロジェクトXの視聴と特別講師による講演を核に,評価可能な授業として構成する工夫をしたものである.講演前後には「ケース分析」に関する講義や学生によるミニプレゼンを配したほか,CMSの電子掲示板などICTを活用することで講師と学生のインタラクションの双方向性を確保した.これにより,講義後に学生と特別講師とのコミュニケーションが可能となり,複眼的視点への理解やモチベーションの向上が見られたとのことである.この取り組みは,学内各部署からの支援とNHKをはじめとする社会との連携によって可能であったと指摘した上で,コンテンツの再利用の難しさやタイムラグ,学生間のコミュニケーション促進などを課題として挙げた.映像コンテンツを組み込んだ効果的な授業の設計の一例として注目できる.


報告者:渡辺博芳,佐々木茂,古川文人,高井久美子