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2017.02.15

情報処理学会第138回コンピュータと教育研究会

 情報処理学会コンピュータと教育(CE)研究会の第138回研究発表会が,2017年2月11日(土)〜12日(日)に,大阪電気通信大学駅前キャンパス(大阪府寝屋川市)において開催された.今回の研究会では,19件の発表があり,うち1件が特別講演,1件が研究論文セッション,5件が学生セッション,12件が一般セッションであった.

 特別講演は,三重大学の奥村晴彦先生による「Post-Truth時代の情報教育」に関する講演であった.奥村先生らが継続して主張することにより,近年解決の方向に向かいつつある機械可読でないデータ「ネ申エクセル」問題に軽く触れた後,震災時にデマが出回ったこと,メディアは外れ値を報道する傾向にあること,昨今のfake newsの問題,偽研究,再現性のない成果が主張される研究などの問題について紹介した.「真実がもやは意味を持たない」「正しさよりもインパクトが重視される」というPost-Truthの時代にあって情報教育の改革の必要性を提唱する,大変参考になる講演であった.

 その他,プログラミング教育や情報教育に関連して参考となる講演が多かった.プログラミング学習における高校生の能動的な学習を促す授業実践報告では,相互評価が学習の楽しさや理解へ好影響を与えているとのことであり,プログラミング教育の方法の一つとして参考になった.

 次回のCE研究会は2017年3月11日(土)〜12日(日)に,津田塾大学において開催される予定である.


報告者:渡辺博芳,高井久美子