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2008.05.16

情報処理学会第8回CMS研究会

情報処理学会の教育学習支援情報システム研究グループ(略称:CMS研究会)の第8回研究会が,2008年5月15日〜16日に名古屋大学において開催された. 今回の研究会は,日本学術振興会インターネット技術第163委員会(ITRC)との共催で実施された.

5月15日には「オープン時代における大規模組織のアイデンティティ管理」というテーマで招待講演が行われた.この中で,名古屋工業大学の齋藤彰一から,教育用コンピュータの更新にあわせて導入した,ICカードを核としたIDの統合管理システムの紹介があった.事務のワークフローを整理し,物品購入や出張の事務処理をウェブ化することで効率化し,領域事務のスタッフ数を半数にすることができたそうである.名古屋大学の内藤久資先生からは,生涯IDとしての名古屋大学ID導入の紹介があった.これまで存在する複数のIDを統合するために,名寄せの作業に手間がかかるようである.異なるアプローチでのID管理が紹介され,大変参考になった.また,富士ゼロックスシステムサービスの竹中 稔氏からは戸籍の電子化における膨大な名前表記処理の作業についての紹介があった.

5月16日は,ITRCとの共催となる午前中のセッションでは基盤に関する話題が多く,午後のセッションはCMS関連の話題が多かった.午後のセッションにおいて田中頼人先生によって発表されたクライアントで動作するSCORM2004のシーケンシングエンジンは,会場の注目を集めた.SCORM2004の普及を促進する鍵となるかもしれない.CMS研究会のプログラムについては以下を参照されたい.

http://www.ulan.jp/sigcms/index.php?%C2%E88%B2%F3%B8%A6%B5%E6%B2%F1

第9回のCMS研究会は9月12日に関西大学で開催される.


報告者:渡辺博芳